就労準備支援

ひきこもりや長期間離職している方に、日常生活の立て直しから支援します。

支援のステップは、日常生活自立、社会生活自立、就労自立の順に行います。

1 日常生活自立ステップ
• 課題発見トレーニング
就労準備チェックリスト、職業興味診断を活用して、生活基礎能力、対人能力、社会適応能力のなど課題を明らかにし、個別の支援プランを作成します。定期的に支援プランを見直して、必要な支援を提供します。
• 日常生活トレーニング
訪問や定期電話連絡により、生活リズムや食生活などの改善をします。
• メンタルトレーニング
不安やストレスの対応方法を習得します。
• 外出トレーニング
散歩や公共交通機関の利用、図書館など公共施設などの活用法を習得します。

2 社会生活自立ステップ
• 定期通所トレーニング
週1回、居場所づくりやカウンセリングを目的として「くらしとしごとのステップアップ講座」に通所し、決まった時間・場所に定期的に通所する習慣を習得します。
• 社会参加トレーニング
ボランティア活動、地域活動等に相談員が同行し社会参加の体験を重ねていきます。

3 就労自立ステップ
• 就労スキルアップトレーニング
「くらしとしごとのステップアップ講座」によるビジネスマナー、パソコン教室等よりスキルアップを図ります。
• 職場体験トレーニング
地域の事業主の協力により、実際の職場での就労体験を行います。

(相談例)就労準備支援 

5年間の仕事に定着できない生活から脱して正社員として就職
Dさん 20代、男性(就労準備支援事業を10か月利用)
派遣の仕事が多く、何がしたいか方向性もわからない状態で、就労先に定着できないまま5年間を過ごしていました。相談を受けた当初は全く笑顔がなく表情も暗かったのですが、個別面談を重ね、セミナーやボランティアに参加したり就労体験等に取り組むうちに少しづつ自信を取り戻し、就労活動にも積極的に挑戦することができるようになり最終的に正規雇用につながりました。現在は前向きに仕事に取り組んでいます。